制約オブジェクト指向方式によるグラフィカルユーザインタフェース構築の研究
Project/Area Number |
05452351
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川合 慧 東京大学, 教養学部, 教授 (50011664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 善久 東京大学, 教養学部, 助手 (70228253)
鈴木 賢次郎 東京大学, 教養学部, 教授 (60012506)
永野 三郎 東京大学, 教養学部, 教授 (50010913)
米澤 明憲 東京大学, 理学部, 教授 (00133116)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | ユーザインタフェース / GUI / オブジェクト指向 / 制約処理 / グラフィクス |
Research Abstract |
本研究では,コンピュータシステムを構成する重要な要素であるグラフィクスインタフェースの高度化を目的とし,図形を通じた対話の構造の解明と,それに適合したシステム構成法として制約処理とオブジェクト指向というパラダイムの有効性を実証することを目的とした. ●対話の構造の研究については,正規表現に関するもの,ネットワークを用いるもの,CSP(Concurrent Sequential Processes)などを比較検討し,対話が本質的にもつ不規則性と不定形反復の表現において,理論上も実用上も根本的な困難があることを明らかにした. ●図形の取扱いについては,とかく「直観的に」しか扱われない図形について,その構造,表現方法,変換方法についての先行研究を概観し,形式化と理論化の重要性を明確にするとともに,それを複合オブジェクトという形で定式化し,他の計算機科学的手法を適用することに成功した. ●対話の記述や図形の表現においては,従来から用いられている手続き的な表現方法は向いていない.手続き的な手法が,本来は「局所的な」環境の評価を基本としているからである.本研究では非手続き的な手法の一つである制約(constraint)による表現方法に着目し,対話および図形の表現や関係の記述に適用した. ●図形の記述については,それをオブジェクト(object)として扱うことが有効であることは知られているが,本研究ではそれをさらに制約表現の枠組みの中で用いることによって,より自然で強力な記述力を実現することが可能となった.さらにこれを類推の枠組みの中で扱うことによって,図形間の関係を例示によって表現する新しい方式を開発した. ●以上述べた本研究の成果は,図形・対話・オブジェクト・制約という諸概念をきちんと定式化するということから可能となったものである.
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Report
(1 results)
Research Products
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