自己反応性TCRトランスジェニックマウスにおける特異的自己寛容の成立機構
Project/Area Number |
05454203
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多田 富雄 東京大学, 医学部(医), 教授 (10009136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 秀一 東京大学, 医学部(医), 助手 (00251223)
中山 俊憲 東京大学, 医学部(医), 助手 (50237468)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
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Keywords | トランスジェニックマウス / トレランス / T細胞レセプター / 胸腺 / T細胞分化 / 接着分子 / IL4 / γIFN |
Research Abstract |
自己クラスII MHC抗原と反応するマウスT細胞クローンから、TCRαおよびβ鎖遺伝子を単離し、トランスフェクションによってその自己反応性を確認した上で受精卵に移入してトランスジェニック(TG)マウスを得た。TGマウスの胸腺内では、自己反応性TCRを表現しているCD4、CD8の両者を持ったdouble positive(DP)T細胞から、CD4のみを発現するsingle positive(SP)T細胞がポジティブに選択されていることが証明された。すなわち自己反応性T細胞は、自己抗原によって除去されないばかりか積極的に末梢リンパ組織に送り出されていることがわかった。CD8T細胞は作られなかった。 このような動物では、in vivoの自己免疫現象は起こっていなかったが、リンパ球をin vitroで培養すると強い自己反応性を示し、T細胞が無反応性(アネルギー)に陥っているわけではないことがわかった。さらに、このような動物にIL2、IL4、γIFNなどの刺激を加えてやっても、T細胞の増殖は認められなかった。 IL4やγIFNを投与した動物では、通常は細胞表面に増加するはずのクラスII分子の上昇が全く認められなかった。すなわちTGマウスのT細胞は、抗原提示細胞に働いてクラスII分子のdown regulationを起こしていることが明らかとなった。 このような特殊なT細胞機能が、胸腺内でのSP細胞分化の際に教育されるものであることは、CD44、CD5、CD2、CD69、HSAなどの接着分子の経時的表現が正常と異なることからも示唆された。 これらの結果は、われわれのTGマウスが、新しいタイプのトレランスのモデルとして、T細胞の自己反応回避の機序を解く有力な入り口となっていることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)