Project/Area Number |
05454469
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
岸 章治 群馬大学, 医学部, 講師 (30125843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 真一 群馬大学, 医学部, 助手 (20241903)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | ビデオカメラ / フォトスリット / 硝子体ゲル / 後部硝子体皮質前ポケット / 後部硝子体剥離 / 黄斑前膜 / 糖尿病網膜症 / 黄斑円孔 |
Research Abstract |
細隙灯顕微鏡にビデオカメラを搭載した装置を用いて、硝子体とそれにより誘発もしくは修飾された眼底病変を観察し、以下の知見を得た。 1.従来のフィルムによる写真撮影では、記録ができなかった透明な硝子体ゲルを、ビデオカメラによって客観的に写真に記録できることをはじめて示した。これにより、従来は摘出眼でのみ、写真記録がなされていた後部硝子体剥離でのゲルの動態や、後部硝子体皮質前ポケットが生体眼で記録可能となった。 2.後部硝子体剥離眼では、少なくとも7割に後部硝子体皮質前ポケットに対応する円または半円の欠損があることを観察記録した。この欠損部を通って、液体成分が脱出することが、硝子体虚脱の原因と考えられた。 3.特発性黄斑前膜では、剥離した後部硝子体皮質の黄斑部に円形の欠損があることを観察し、硝子体皮質が前膜の構成要素であることを報告した。硝子体皮質の欠損部を本装置と走査レーザー検眼鏡にて記録した。 4.糖尿病網膜症では後部硝子体皮質前ポケットが牽引病変や増殖組織の病型の決定におおきな役割をしていることを観察記録し、原著にて報告した。 5.黄斑円孔眼では、後部硝子体皮質前ポケットが常にあり、硝子体皮質は網膜面に付着していた。硝子体皮質による接線方向の牽引が円孔の病因であることが支持された。 6.摘出眼の硝子体をフルオレセインで染色し、本装置にて観察し、さらに黄斑前の硝子体皮質を走査電顕にて検索した。 7.幼弱な家兎眼に光凝固による網膜萎縮巣を作成すると、その前方には硝子体液化腔が形成されることを実験により示し、報告した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)