遺伝子導入法を用いた疾患モデルマウスの作出しと疾患制御機構に関する研究
Project/Area Number |
05454686
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 道夫 東京大学, 医学部(医), 教授 (80012722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 純一 東京大学, 医学部(医), 客員教授 (10200156)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Keywords | トランスジェニックマウス / 疾患モデル動物 / 自己免疫性肝疾患 / 病態制御 |
Research Abstract |
アロIAトランスジェニックマウス(TgM)を作出し、肝に限局した自己免疫疾患様病態モデルをつくる試みを行った。まずアロIA(A^d_α A^d_β)cDNAを調製し、これを了じめクローニングしてある血清アミロイドPタンパク質遺伝子につなぎ、C57BL/6(B6)マウス(ハプロタイプH-2^1)受精卵に導入して、肝に限局してアロIa^d抗原を発現するTgMを作出した。遺伝子が導入されているかどうかは、TgMの尾の一部をとって、Southern blottingによって調べた。抗原の発現は免疫組織化学的染色法によって調べた。7系統のTgMが確立された。この中からIa^d抗原の発現が比較的強い3系統を選んで解析を進めた。 これまでにわれわれはMHCの異なるF1マウスに移入細胞対宿主反応を起こし、自己免疫疾患様病態を誘発してその機序について検討を行ってきた。このときの実験条件に基づき、B6マウス脾よりT細胞を分離し、それら1〜2X10^7ヶを上記TgMに移入した。2週後に屠殺して肝の病理組織学的検索を行った。F1マウスでみられたような原発性胆汁性肝硬変様病変は認められなかった。TgMでは移入リンパ球が肝内に到達せず、アロIa抗原を識別して活性化する機序が仂いていない可能性が考えられる。この点を了じめ活性化したリンパ球を移して検討する必要があると考えられる。 この研究を実施している間に、自己免疫性肝疾患様病変の解析をF1マウスを用いて進めCD4^+ CD8^+細胞の役割。細胞間接着分子の役割等について検討し、成果を挙げることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)