Research Project
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
今年度は本研究の3年度目であるが、昨年度同様、継続して関係文献の収集を行ない、それによってパソコン通信の現状、問題点等について総括的な把握に努めた。草の根BBSについては、主として本研究の研究代表者が設置運営するCCN KYOTO・21について、その記録・データ等に基づいて、その実践経過を辿り、地域に密着したBBSとしての発展、そこで展開したネットワークについて分析・検討を行った。西日本に所在する地域ネットについては、パソコン通信利用者の利用状況を把握するため、アサヒパソコンにおけるメッセージ・データを中心として、オンラインにおける利用者の相互作用に焦点を絞りその展開過程の分析を進めた。大手商用ネットワークについては、NIFTY-Serveにおいて特徴ある活動を行っているメロウフォーラムを取り上げ、その運営や活動について分析を試みた。これについてはすでに、「メロウネットの活動とその運営について-高齢者のパソコン通信利用の一事例-」(『佛教大学社会学部論集』第29号)という論文としてまとめ、発表している。
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