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間主観性の現象学と相対主義の問題

Research Project

Project/Area Number 05610006
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Philosophy
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

浜渦 辰二  静岡大学, 人文学部, 助教授 (70218527)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords間主観性 / 現象学 / 相対主義 / 他者 / 文化 / 歴史 / 空間 / 超越論哲学
Research Abstract

本研究は、フッサールを中心とする現象学的哲学における間主観性の探究を、他者と共同性をめぐるもっと広い問題連関へと置き直し、そこで最大の難関として現れる相対主義の問題を検討し、その解決を図る試みとしてのフッサール間主観性の現象学の可能性を見直そうとするものであった。本年度は、文化および歴史という、他者理解と相対主義の問題の拡がりのなかでもっとも重要と思われる、二つの領野において問題を検討し、フッサールがこれらの領野でいかにして、相対主義の問題提起を深刻に受け止めながらも、それを克服して行く道をさぐっていたか、を明らかにしようとした。こうして問題の裾野を広げると同時に他方では、フッサール間主観性の現象学の根幹を成している、時間・空間の問題にも立ち帰って、問題の核心を掘り下げて行き、とりわけフッサール空間の現象学が、カント空間論に対する批判とカント超越論哲学改造のなかからいかにして現れ、そしてそれがどのように間主観性の現象学へと繋がっていったかを解明しようとした。その一部は研究論文として発表された。
以上の研究過程において、フッサール間主観性の現象学を「地平」の思想を中心に解明していくという、私の研究の基本方針が確立されて来た。次年度には、この基本方針に従って、これまでの研究成果をも纏めつつ、大きな研究成果を発表する予定であり、そのための科学研究費を申請している。
なお、研究実施計画としては、当面必要なフッサール著作集(Bd.XIII-XV)についてテキスト・データベースを構築し活用することを挙げていたが、準備不足や途中でのさまざまな障害があって、やっとその一部が着手されたに止まった。これについては、単独でする作業の限界を痛感しており、次年度以降の課題としたい。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 浜渦辰二: "空間の現象学にむけて-フッサールによるカント超越論哲学の改造" 静岡大学人文学部人文論集. 44-2. 71-108 (1994)

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      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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