キンドリング現象の形成と永続性に伴う脳内神経伝達物質の動態
Project/Area Number |
05610061
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
吉田 和典 福井医科大学, 医学部, 助教授 (50143938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 大一郎 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (80128389)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | キンドリング現象 / 扁桃核 / 海馬 / マイクロダイアリシス / モノアミン / ドパミン / セロトニン |
Research Abstract |
キンドリング現象は、Goddardら(1969)によって初めててんかんの実験モデルとして確立された。それ以来この現象の背景となる脳内神経機構を探る研究報告が数多くなされてきた。その中で脳内神経伝達物質であるモノアミンやアセチルコリン及びGABAなどが何らかの形でキンドリング現象の発生やその後の永続性に深く関わっていることが示唆されている。本研究は最近注目を集めているマイクロダイアリシス(局所的脳内透析)法を用いて、キンドリング現象の発生や永続性と密接に関連する脳部位から慢性実験下で連続的に透析液を抽出し、キンドリング現象の背景となる脳内神経伝達物質の動態を詳細に解析することを目的とした。 今回は特に扁桃核キンドリングに伴う海馬のモノアミン系神経伝達物質(DAと5HT)に注目して解析した。被験体はマイクロダイアリシス法に最も適したラットを用いた。まず麻酔下で、扁桃核に慢性的にキンドリング刺激用ステンレス電極を植え込み、同時に、マイクロダイアリシスペローベ用のガイドカニューレを海馬に刺入した。一週間の手術回復期の後、毎日一回キンドリング刺激を行い、その刺激前後の数十分間の透析液を毎日採集し、分析した。その結果、キンドリングに判って、海馬のDAの代謝物質であるDOPACの量がキンドリング刺激前と比較して刺激後2〜8倍に増大した。それに対して、5HTの代謝物質である5HIAAはキンドリング刺激に伴う顕著な変化は示さなかった。以上のことから、海馬内のDA系の代謝増進がキンドリング現象の発展過程、特に最終発作段階の発現に関わる一つの要因と考えられた。今後は、その他のモノアミン系物質や海馬以外の大脳辺縁系でのこれらの物質の細胞外変化を分析する必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)