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矛盾した感情表出に対する認知の発達的検討

Research Project

Project/Area Number 05610073
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 実験系心理学
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

浅井 邦二  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063254)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石川 利江  早稲田大学, 人間総合研究センター, 客員研究員 (20222979)
Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords矛盾したメッセージ / 発達 / 表情認知 / ソーシャルシキル
Research Abstract

送り手の感情表出に矛盾がある場合、受け手は主に表情を重視して全体的印象を決めていることが、感情認知に関するこれまでの欧米研究において示されている。一方、日本人大学生を用いた研究では、表情が否定的な場合には、表情以外の声の調子や話の内容などに注意を向けようとすることが認められている。
また、日常的な経験からは、発達段階によっても、これらの矛盾するような感情の表出と認知には違いがあると思われる。すなわち、幼い子どもは母親の音調や表情をみて母親の要求を理解しようとしているし、ある年齢の子どもたちに冗談を言っても言語内容のみが重視され冗談が通じないことは、日常的によく経験することである。
そこで、これらの研究および日常的経験に基づき、冗談や皮肉などの矛盾するような感情表出に対する認知について、発達な検討を行った。具体的には、言語以外の表情や音調などを重視する発達段階から言語内容、そして表情への重視と変化する過程について、言語能力・ソーシャルスキル能力の観点から検討を加えた。
実験方法は、まず、教師を表出者として、表情・音調・言語内容が矛盾するビデオ刺激を作成した。続いて、上記の各刺激について、冗談、皮肉、からかいなどの表出の程度について成人の評価を行った。さらに、幼稚園児、小学生、大学生に刺激を呈示し、各刺激についての印象を測定した。同時に各被験者について言語性能力・ソーシャルスキル能力を測定し、これらの能力と上記の刺激との関連性について検討した。
その結果、次のような点が明らかになった。1つは、否定的表情に対する評価が幼稚園児と、大学生では有意に異なる。一方、小学三年生と、大学生では差はあるものの、その差は有意ではなかった。
2つめは、幼稚園児においては、言語性能力とソーシャルスキル能力には、相関が認められた。また、ソーシャルスキル能力の高い園児は、低い園児よりも表情認知力においても大学生の評定値との相関が高かった。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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