Project/Area Number |
05610075
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
山下 利之 桐蔭学園横浜大学, 工学部・教職課程, 講師 (90191288)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ファジィ理論 / 意思決定 / ファジィ推論 |
Research Abstract |
人間は、個人および集団の意思決定において、漠然とは意識してはいるが、明確には問題構造をとらえられないことが多く、それがしばしば心理的、社会的な問題を引き起こす。そのような意思決定過程においては、漠然と意識している問題を、その個人の主観性を最大限に生かしながら、構造化して呈示してやることが有効な心理的支援となり得ると考えられる。 そこで、本研究は、意思決定の支援に、人間の判断の主観性やあいまい性を定量化するファジィ理論を導入することを試み、その有効性を探り、さらにはコンピュータを用いた対話形式の意思決定支援システムを作成することを目的として行なわれた。 具体的な問題としては、高校、大学卒業時の進路選択に対する意思決定を取り上げた。まず、生徒、学生に対して質問紙調査を行い、それに基づいてファジィ推論による意思決定モデルを展開した。さらに、モデルの予測と実際の進路選択との比較から、モデルの有効性を確認した。現在は、そのモデルを用いたコンピュータによる対話形式の意思決定支援システムの作成を進めている。今後は、どのような形式で意識構造をフィードバックすることが有効な心理的支援になるかを探っていく予定である。現在のところ、ファジィ構造モデル、ファジィグラフなどにより、構造化して呈示するシステムを考えている。また、ますます重要になるであろうパソコン・ネットワークによる協同作業課題も本研究で試みた手法で意思決定支援が可能であると考えられるので、今後は、集団意思決定に関する応用を探る予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)