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視覚性認知記憶における海馬傍回皮質の機能分化に関する生理心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 05610082
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 実験系心理学
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute for Neuroscience

Principal Investigator

靭負 正雄  (財)東京都神経科学総合研究所, 医学心理学研究部門, 主事研究員 (20113491)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords対象認知記憶 / 空間認知記憶 / 遅延色見本合わせ課題 / 遅延位置見本合わせ課題 / 後部海馬傍回 / サル
Research Abstract

本研究では、サルのTF-TH野を含む後部海馬傍回の摘除を施し、対象認知記憶と空間(位置)認知記憶の課題に対する効果を摘除の効果を調べた。被験体としてニホンサルを用い、動物を非摘除統制群とTF-TH野摘除群に分け、術後初学習の形で成績を比較した。摘除には、吸引摘除を用いた。サルには、三つの報酬穴を持つウィスコンシン一般テスト装置(WGTA)で、色と位置の両方を手がかり見本として与えられる遅延見本合わせ課題と位置のみを手がかり見本とする遅延見本合わせ課題を課した。刺激は5.5cmの色つきカードで、見本として三つの報酬穴のいづれかひとつに呈示した。その後約10秒後に、見本として呈示した色カードを、見本と同じ位置に呈示し、異なる色のカードを他の報酬穴のいづれかに呈示して、前に見本として呈示されたカードを覚えているかどうかをサルにテストした。色カード対は試行毎に他の色カード対に替えた。学習基準は、100連続試行中90正反応以上とした。この学習の成立後、今度はテスト時の2枚のカードの色を見本色カードと同じものを呈示し、サルに見本のカードの位置を覚えるように訓練した。学習基準は、100連続試行中80正反応以上とした。この遅延位置見本あわせ課題の完成後、遅延時間を30、60、120秒と変えてテストした。色と位置を手がかり見本とする遅延見本課題では、両群の間に差は見られず、100-350試行で基準に達した。位置見本あわせ課題では、摘除サルは、非摘除サルよりも学習が遅い傾向が見られた。しかし、遅延時間を長くすると、いづれも正答率が大きく落ち、両群間に明かな差は見られなかった。本実験の結果は、後部海馬傍回の対象認知記憶への関与を否定したが、空間認知記憶への関与もまた十分には示唆しなかった。しかし、空間認知課題に関してはその学習の困難性から学習基準を低くしたことが、明確な差を見ることができなかった理由として考えられるので、さらに頭数を増やして検討したい。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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