幼児・児童のストレスの認知と援助カリキュラム開発に関する発達心理学的実践研究
Project/Area Number |
05610108
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山崎 晃 広島大学, 教育学部, 教授 (40106761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祐宗 省三 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (50033543)
深田 昭三 広島大学, 教育学部, 講師 (50228863)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 幼児 / 保育者 / 援助 / ソーシャルサポート / ストレス |
Research Abstract |
これまで主として成人を対象として、個別に研究されてきたストレスの認知とその対処の仕方との関係、および地域社会や保護者ならびに保育者、友だちのソーシャルサポートについて研究されてきたが、本研究においてはそれらの関連性を総合的に研究することを目的とした。第1段階として、20項目からなるストレス因調査課題を作成し、次に、ソーシャルサポートの基盤・基礎となる援助供給源調査課題として、20項目を作成した。 さらに、幼稚園での日常生活における言語と行動について記録し、同時に、保育者が幼児に対してどのような言葉掛けをしているか、どのような言語的援助をしているかを6回にわたって観察・記録し、発話の意味カテゴリーと発話の役割カテゴリーに分けて分析した。その結果、発話の意味カテゴリーに関しては、説明、質問、指示、命令、提案同意する・承認する、援助する・分与する、が多いことが示された。発話の役割カテゴリーに関しては、情報の供与が最も多く、次いで物・行動の供与・要請が多く、幼児に対して働きかける発話が多いことが明らかになった。 また、幼児の自己実現、自己主張、自己抑制に関する、年中児から年長児にかけての変容の姿および保護者の変容の姿を、保育者の援助の実際やそのポイントと関連づけながら、短期縦断的に検討した結果、幼児に対する援助はもちろんのこと、保護者に対する援助が幼児の行動変容に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。 今後の課題として、家庭や地域社会における具体的なソーシャルサポートの実態と、社会教育の一環としてのソーシャルサポートのあり方などについて、また、援助カリキュラムの開発などが挙げられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)