Project/Area Number |
05610120
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
高橋 惠子 聖心女子大学, 文学部, 教授 (40050786)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 対人関係 / 5歳児 / 協同作業 / 母親 / 仲間 / 相互交渉 / プロトコル分析 |
Research Abstract |
5歳児があらかじめ持っている対人関係が協同課題遂行においていかに機能するかを検討した。すなわち、対人関係の枠組みが「母親型」(母親が相対的に重要な役割を果している者)と「仲間型」(仲間が相対的に重要な役割を果している者)とでは、協同作業の相手が“母親のような年齢の未知の女性のおとな"の場合と“仲間となりうる未知の子ども"の場合では、それぞれ異なるであろうことが実験的に検証された。 5歳児322名に1か月間隔で2回のPARP(Picture Affective Relationships Test)を行い、「母親型」と「仲間型」の安定した枠組みを持つと判定されたそれぞれ30名計60名を選出し、次の【.encircled1.】【.encircled2.】の協同課題の実験をした。 すなわち、【.encircled1.】対子ども課題では、協同作業をする相手の子どもとして「母親型」でも「仲間型」でもない「中間型」の子ども計30名を選び、ターゲットの子どもと2人ひと組とし、2人でひとつの課題(2人で協同でひとつの家を積木で造る)に取り組ませた。また、【.encircled2.】対おとな課題では、ターゲットの子どもと母親に近い年齢のおとなの実験者とをひと組とし、2人で作業(5歳児がひとりでするには難しいジグソーパズル)をするように教示した。このそれぞれの子どもの2種の課題遂行の課程をすべてVTRに記録し、相互交渉の課程をすべて記録するようなプロトコルを作成し、行動を詳細に分析した。 その結果、それぞれのタイプの子どもが“未知のおとな"および“未知の子ども"とそれぞれ協同作業をした場合「母親型」ではおとなとの協同作業が、「仲間型」では子どもとの協同作業がよりうまくいくという仮説が支持された。
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