現代農村における地域生活の変容と住民の学習活動の実態に関する調査研究
Project/Area Number |
05610153
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
星山 幸男 東北福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (10219181)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 地域と教育 / 住民の学習活動 / 公的社会教育 / 地域づくり |
Research Abstract |
地域づくりを支える学習活動の現時点での特徴と問題点・公的社会教育の役割を明らかにするために、昨年度に引き続き秋田県大雄村と宮城県矢本町を対象として、集落の悉皆調査を行い、住民の対応を分析した。 大雄村では、農村の就業の多様化によって地域生活が大きく変わり、新たな地域協同づくりが課題となっているが、それに対応した学習グループ(村全域に広がるグループ活動もあれば、集落内で行われている学習サークル……教育委員会の事業として位置付けられている……もある)が多く生まれている。それを可能にしたのが村民大学から始まる学習の継続であった。行政が場づくりをしたこの学習活動を通して育ったリーダーが、現在の学習グループを支えている。多元的な学習ニーズに応えるためには、地域課題を見通して自主的活動を行えるリーダーの育成こそが、今、公的社会教育の役割として期待されていることが明らかとなった。 矢本町では、農家の就業の多様化と共に新たなサラリーマン世帯の増加という状況の中で、分館活動を中心とした地域づくりに向けて、農家と非農家・新住民がどうやって一つの活動を作り上げていくか(住民相互の交流の拡大)が課題となっている。その際、住民が公的社会教育に期待しているのが、交流のきっかけづくりであった。分館活動は、住民の自主的活動が軸になっているが、新住民は最初からそうした活動には入りにくい。それゆえ、入り口として教室・講座の存在の大きいことが明らかとなった。分館活動への直接的支援と共に、教室・講座の参加者を地域の活動にどうつなげていくか、公的社会教育の役割が重要となっている。 地域課題を見据えた住民の自主的活動を拡げていくためには、リーダーの育成や住民参加のきっかけとなる事業活動など、長期的展望を持った公的社会教育が、現段階では大きな意味を持つことが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)