1930年代における「国民」形成の教育改革-合科学習・綜合教育の役割を中心として-
Project/Area Number |
05610224
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
中野 光 中央大学, 文学部, 教授 (90100453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 一男 立教大学, 文学部, 助教授 (30192743)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 教育審議会 / 国民学校 / 合科学習 / 綜合教授 / 研究学級 / 皇国民の錬成 / 国民学校令 |
Research Abstract |
(1)1937(昭和12)年の内閣に設けられた教育審議会(1942年5月まで存続)は、戦時体制を予想した国民形成の教育方針を築定するための基礎をつくった。本研究においてはその審議課題と過程を議事録・答申を読むことによって理解することができた。その際野間教育研究所紀要第34条として公刊された清水康幸他による研究成果(1991年)などが役立った。 (2)本研究にとって重要であったのは、副題に示した合科学習・綜合教育の性格と役割についてであったが、特別委員会での論議では、大〓自由教育の遺産を継承発展させようとする立場と国家主義的立場からの統制を強化しようとする立場との相刻があきらかであった。後者の立場からすればとくに長野師範付属小学校の研究〓扱の試みと奈良女高〓付属小学校の合科〓〓が「国例ナル監督」を要するものと評価されていたことがわかった。 (3)したがって、本研究において、上記二校のほか、各付属小学校の実践についての調査とくに文献収集と聴きとりは貴重な意義があった、と考える。元長野師範付小訓〓の中村一雄氏と奈良女高〓付小訓〓の長岡文雄氏からのご教授に感謝し、研究成果として生かしたい。
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Report
(1 results)
Research Products
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