Project/Area Number |
05610394
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中島 平三 東京都立大学, 人文学部, 教授 (10086168)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | Sprit-Comoの仮説 / Sprit-Inflの仮説 / 補文標識 / whether-ifの交替 / thatの出没 / 照合理論 / 生成文法 |
Research Abstract |
本研究の主たる目標は、節を形成する最も外側の最大投射の構造および性質を明らかにし、節の構造全般や、最大投射一般の構成、性質などを探ることであった。 従来、節の最も外側の最大投射としてCPという節疇が広く認められていたが、本研究の結果、CPを、性質が類似した2つの最大投射……CPとTopP……に分節化、精緻化することが明らかにされた。こうした精密化の仮説を「Split-Compの仮説」と名付け、同仮説の必要性、有効性を実証することに務めた。 この仮説により、英語の疑問補文標識whetherとifの交替、および平叙補文標識thatとnull-thatの交替との間にに見られる類似性および相違性を、体系的に記述、説明することが可能になた。またこれらの補文標識と「話題化」や「否定要素倒置」等との関係について、注目すべき一般化を発見することが出来た。 Split-Compの仮説は、もう1つの非語彙的範疇であるIPに関する仮説「Split-Inflの仮説」と同一方向にあり、非語彙的範疇全般について分節化する必要性があるという、重要な理論的示唆を見つけ出すことが出来た。 Split-Compの仮説を更に、最新の照合理論(Checking Theory)と結び付けることにより、補文構造およびその選択の問題を、主文述語と補文主要部との間の「照合」の問題として捉えることに成功した。この捉え方は、補文内の主要部も主文内へ移動することを意味しており、照合理論に新たな展開をもたらすものである。
|