Project/Area Number |
05640322
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
|
Research Institution | National Laboratory for High Energy Physics |
Principal Investigator |
岡田 安弘 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (20212334)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 薫 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助手 (50189461)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 超対称 / B中間子 / ヒッグス粒子 / 統一模型 |
Research Abstract |
この研究では、当初の計画通り、超対称模型において、B中間子の物理とヒッグスセクターについての現象論的研究を行なった。 B中間子では、b→sgammaプロセスに対する超対称粒子の効果について調べた。このプロセスは超対称粒子のループ効果を見るために重要である。特に単純な2ヒッグスダブレット模型に対しては、荷電ヒッグスの質量に対して強い制約を与えることができることが知られているが、超対称模型では、一般に振幅の間でキャンセルが起こり得るので、荷電ヒッグスに対しては強い制限にはならないことを示した。また、トリスタン実験で検証されるような軽いストップ領域は、このプロセスに大きく効く可能性があるが、ここでも特別なキャンセルのため必ずしも軽いストップが、このプロセスだけからは否定されないことを示した。 ヒッグスセクターの物理に関しては、拡張された超対称模型での中性ヒッグスの質量と生成について考察した。超対称模型は必ず150〓以下に軽いヒッグスが期待され、このことは、将来のJLC等でのリニアコライダーで超対称性を検証しようとする場合に重要である。ここでは、ゲージシングレットヒッグスを含むように拡張された超対称模型に関して√<s>=300GeV程度のe^+e^-リニマコライダーで、ヒッグスが発見できるかという問題を考察した。この場合、最も軽いヒッグスはシングレットになり得るので発見できるとは限らないが、3つの中性ヒッグスのうち少なくとも1つは、理論のパラメーターに依らずに発見するのに十分な生成断面積を持つことを示した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)