本邦白亜系・古第三系付加帯の輝炭反射率を指標とした熱履歴の解明
Project/Area Number |
05640502
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geology
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
岡村 眞 高知大学, 理学部, 教授 (10112385)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 輝炭反射率(Ro) / 熱構造 / 付加帯 / 白亜系 / 古第三系 |
Research Abstract |
1.四国四万十帯の輝炭反射率測定結果とのその解釈 (1)土佐湾西岸の仏像構造線からスネレメランジュ間15Km,スネレメランジュから野々野川層間の15Kmおよび四国中央部の物部層群から下津井層にかけての30Kmの間には,それぞれ堆積場や堆積年代の異なる地質体が分布するに〓らず,輝炭反射率(Ro)は北方から南方へ1%から2%へと連続的に上昇する。 (2)興津メランジュのRoは3%前後の高被熱を受けており,以南の地質体が示す2%の値とくらべても異状に高い。 (3)幡多半島南部のRoは4%以上と高いRoを持つ,これは14Ma花〓〓の熱的影響の結果と考えられる。 (4)Roと砂岩の物性値(空隙率とP波速度)の関係は,必ずしも明瞭ではなく,浅所で堆積したと考えられる堂ケ奈路層は周囲の付加帯本体より大きな物性質を持つ。このことは埋没条件の差異より構造的圧力を強く反映した結果だと考えられる。本地域の研究によりはじめてメランジュ帯の高Roを見出された。これは四万十帯の熱履歴から"古海嶺"の熱的記録が復元できる可能性を示すものである。 2.白亜系浅海堆積物物部川層群の輝炭反射率測定結果とのその解釈 (1)本地域は堆積後に強い熱的影響を与える火成宕体などもなく,単純な埋没温度上昇を見つもるうえで最適のフィールドと考えられたが,測定結果(Ro)は南方への上昇を示し,堆積手代とは関係がなく,堆積後の熱的影響のみが強くあらわれていると考えられる。 (2)物部層群北部から南海層群層群をへて四万十帯北部は同時に被熱したが,一部楮佐古層内では高い温度勾配をもち(100℃/km),異る熱火を持っていると考えられ,この原因については今後の研究を深めていきたい。 3.北海道日高中軸帯の輝炭反射率測定結果とその解釈 (1)日高変成帯周辺諸層は,変成帯側への温度上昇傾を示しており,その温度勾配は(35℃/km)である。 (2)中川層群は〓散虫化石手代より大きく2帯に分けられ,日高変成帯より20Km東側まで強い熱的影響を被っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)