ジェミナル結合間の電子非局在化と小員環化合物のひずみ
Project/Area Number |
05640597
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
稲垣 都士 岐阜大学, 工学部, 教授 (10108061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 有二 岐阜大学, 工学部, 助手 (10192684)
石田 勝 岐阜大学, 工学部, 助教授 (30135181)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 小員環 / 環ひずみ / ひずみエネルギー / ジェミナル相互作用 / 電子非局在化 |
Research Abstract |
ジェミナル結合間のシグマ電子の非局在化は、これまでの常識に反して、反結合的である場合が多く、その結合性-反結合性の度合が小員環化合物のひずみと関連していることをいろいろな小員環で検証した。。 シクロプロパンは結合角から予想されるほど大きなひずみエネルギーを持たない。シクロプロパンにおいては、ジェミナル電子非局在化の反結合性が四員環に比べて低くなり、ひずみが緩和されるためと考えられる。ケイ素の三員環は大きなひずみをもち、リンの三員環のひずみは小さい。さらに、窒素、酸素、イオウに関しては、四員環よりも三員環の方がひずみエネルギーが小さいことが、ab initio分子軌道計算によるホモデスミック反応熱より明らかになった。これらは各々、三員環構造におけるジェミナル電子非局在化の反結合性がケイ素では大きく、リン、窒素、酸素、イオウにおいては、結合性かあるいは反結合性が非常に小さいことに起因することを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)