Project/Area Number |
05640702
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
遺伝
|
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
斎藤 成也 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助教授 (30192587)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田嶋 文生 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助教授 (30183065)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 遺伝子系図学 / 集団遺伝学 / 遺伝的分化 / 遺伝子頻度 / コンピュータシミュレーション / 系統樹 / 進化 |
Research Abstract |
本研究では、遺伝子系図学理論を用いて、以下の3点について解析を行なう計画であった。1.遺伝子系図学の手法を用いて、集団間の遺伝的分化パターンを、理論的に、およびコンピュータシミュレーションを用いて調べる。2.集団間の遺伝的分化パターンを、無限サイトモデルを前提とする遺伝子系図学理論から得られる結果と、従来の無限対立遺伝子モデルに基づく理論から得られる結果とを比較する。3.これらの結果をもとに、塩基配列レベルのDNA多型データを中心とする、実際の遺伝的多型データを分析する。 1.この解析は、主として田嶋が担当した。互いに淘汰上中立である対立遺伝子のみを有する遺伝子座を仮定し、そのような複数の遺伝子座における遺伝子系図のふるまいを理論的に解析した。その結果の一部を、Japanese Joumal of Geneticsに掲載予定である。 2.この解析は、主として斎藤が担当した。集団間の系統関係をあらかじめ与え、そこから単一の遺伝子座について遺伝子系図を生成するプログラムの開発を行なった。しかし、こうして得られた遺伝子系図に従って進化する、あらかじめ設定した長さの塩基配列を生成し、一定の突然変異率およびその出現確率分布を仮定して、それらの上に塩基置換タイプの突然変異を生じさせるようなプログラムは、現在まだ開発中であり、完成していない。今後、プログラムを完成して、得られる仮想的な遺伝子系統樹から、各集団における遺伝子頻度の仮想データを生成し、無限対立遺伝子モデルにもとづいた集団間の系統関係の解析を行なう計画である。 3.この解析は、主として斎藤が担当した。HTLVIウイルスの塩基配列データを分析した結果をVirologyに発表したほか、タンパク多型を中心とする遺伝子頻度データとその分析結果をAnthropological Scienceに発表した。
|