Project/Area Number |
05640713
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生態
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
木村 允 東京都立大学, 理学部, 教授 (40087127)
|
Project Period (FY) |
1993 – 1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 亜高山帯針葉樹林 / シラビソ / オオシラビソ / 成長パターン / 競争 / 樹高成長 / 直径成長 |
Research Abstract |
平成7年度には、八ケ岳の亜高山帯シラビソ・オオシラビソ林3か所に設置した8mx8mないし6mx6mの方形区において、全個体の樹高を測定した。また成長の遡及計測法によって、全個体の過去の成長経過を計測した。 その結果から樹木箇体間の競争様式を樹幹の直径成長および樹高成長に関して検討し、それに基ずいて森林群集の発達過程を解析した。 得られた結論は以下のとうりである。 1、林分の加齢に伴い、2.5m付近を境とする二山型の樹高分布がさらに発達してきた。 2、それに対して樹幹の直径分布は、相変わらず一山型を保っていた。 3、樹高1.3m以上の個体ではシラビソとオオシラビソの間に成長の特性(平均生長量のサイズ依存性、生長量の分散のサイズ依存性など)に有意な差異を認められなかった。 4、樹高1.3m以下の小個体では、オオシラビソの方がシラビソより樹高成長が大きいという傾向は継続していた。 5、小個体の生残率はあいかわらずオオシラビソの方が高かった。 6、樹木個体間の競争様式をZOIモデルおよび非空間的競争モデルを用いて検討したところ、シラビソの成長には二方向的な競争の効果が認められたが、オオシラビソは競争にはほとんど影響されない成長を示すという結論が得られた。
|