伝搬路特性に適応した同報通信伝送制御方式に関する研究
Project/Area Number |
05650366
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
汐崎 陽 大阪電気通信大学, 工学部通信工学科, 教授 (40103345)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 伝送制御 / 同報通信 / プロトコル / ARQ / 伝送効率 |
Research Abstract |
衛生通信のような伝搬路特性が変動する伝搬路において効率の良い同報通信が行える伝送制御方式の検討を行った。既に提案した1対1通信用適応型ハイブリッドARQ方式を同報通信用に改良し、これを加法的ガウス通信路における同報通信に適用した場合の伝送効率の近似式を導くとともに、計算機シミュレーションによっても伝送特性を調べた。 本伝送制御方式の特長は次の点である。情報フレームに誤りが生じたとき、その誤りが訂正されるまでBCH符号のパリティ検査記号を追加送信する。このときBCH符号の性質より以前に受信したパリティ検査記号が訂正能力を上げるのにむだなく利用されるため、追加のパリティ検査フレームは最小限で済み、通信路状態が悪い場合でも高い伝送効率を維持できる。この方法では、伝搬路特性の変動をその都度推定しなくても、再送要求があれば必要最小限の誤り訂正のためのパリティ検査記号を送ればよく、情報フレーム長に比べてパリティ検査フレーム長は極めて短いので、むだなフレームの送信をなくし伝送効率を高められる。 通信路のビット誤り率と情報伝送効率の関係では、情報フレーム長2047ビット、パリティ検査フレーム長43ビット、受信局数100の場合、通信路のビット誤り率10^<-3>以下で0.8以上の情報伝送効率が得られた。受信局数と情報伝送効率の関係では、情報フレーム長2047ビット、パリティ検査フレーム長43ビット、通信路のビット誤り率10^<-3>の場合で、情報伝送効率は受信局数10,100,1000のときそれぞれ09,0.8,073であった。このように本方式では、通信路状態に適応して受信局数が多い場合でも高い伝送効率を維持できることがわかった。
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Report
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Research Products
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