衛星データと地形情報を用いた地滑り発生箇所の予測に関する研究
Project/Area Number |
05650482
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geotechnical engineering
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鹿田 正昭 金沢工業大学, 工学部, 講師 (50121249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮北 啓 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90064419)
日下 迢 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 衛星データ / 地滑り / 主題地図 / 植生指標(NVI) |
Research Abstract |
ディジタルデータである国土数値情報の標高、傾斜データと重ね合わせ処理ができるよう、主題地図(地滑り危険箇所調査図、石川県地質図)のディジタル化をおこなった。これにより、過去に地滑りの発生した箇所および今後発生する可能性があるとされる危険箇所の地質、傾斜、標高等の特徴を調査することができた。その結果、地滑りが発生した箇所の地質のほとんどが、きわめて地滑りが発生しやすい第三紀層のものであること、急傾斜地よりも緩傾斜地(5°〜25°)で地滑りが多く発生していることなどが明らかにされた。 次に、地滑り地における衛星データの特徴について、熱バンドのデータとバンド間の演算による植生指標(NVI)を用いて調査した。熱バンドデータを用い、地滑り地と非地滑り地の相対的な温度の差を調査したところ、地滑りの起きている箇所の方が温度が高いことがわかった。使用したデータが5月の一時期に限られているため、他の時期についても調査する必要があるが、地下に存在する水の影響が現れていると考えている。 地滑りと地下水の関係の他に、本研究では植物の種類との関係についても調査をおこなった。衛星データの演算によって、植物の活性度や種類を判別できるNVI(Normalized Vegatation Index)データを作成し、地滑り地との関係を調査した。 その結果、傾斜角度別に見た地滑り発生・危険地域のNVI値は、非地滑り地域のそれと比較すると値が小さくなる傾向にあり、傾斜角度とNVIの間にはかなりの相関があることがわかった。 現在、これらの研究結果を応用して、地滑り危険度マップを作成している。また、研究成果については裏面に列記した学会論文等にて発表をおこなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)