下水処理水の消毒方法の相違による放流先水域でのコリフォージの生存特性変化
Project/Area Number |
05650516
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
大村 達夫 岩手大学, 工学部, 教授 (30111248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海田 輝之 岩手大学, 工学部, 助教授 (30117072)
大垣 真一郎 東京大学, 工学部, 教授 (20005549)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 大腸菌群 / 腸球菌群 / カオリンフロック / コリファージ / フロック径 / フロック数 / ウイルス指標 |
Research Abstract |
下水処理水中には最終沈澱地で除去されない懸濁物質が多数含まれており、病原性細菌やウイルスなどが吸着存在している可能性も高い。さらに、これらの懸濁物質へ吸着した病原性微生物は処理放流水の消毒過程において、吸着していない状態と比べて塩素消毒に抵抗性を示すことも明らかになっている。 このような状況において、下水処理水の放流水には大腸菌群数で3000個/mlの排水基準が設定されており、はたして放流水のように懸濁物質が存在するような試料において、細菌数の測定値がどのような統計的な意味をもつかはっきりした検討がなされていない。そこで、本研究においては、放流水中の塩素消毒後の大腸菌群数および新しい指標としての腸球菌群数の測定値の統計的意味を明らかにするために、懸濁物質のモデルとしてカオリンフロックを用いて実験を行い次のような結果が得られた。 両細菌群数の平均値はカオリンフロックが存在するときかなり減少し、その程度は大腸菌群のほうがより大きい。しかし、大腸菌群の場合、カオリン濃度の増加に伴ってフロック数が増加するにもかかわらず、平均値が減少せず、カオリン濃度が50mg/lのとき最も平均値が高くなった。一方、腸球菌群はカオリンフロックの増加に伴って平均値が減少した。このことより、大腸菌群は腸球菌群に比べて、カオリンフロックとの親和性が強く、フロックへの吸着能が大きいことがわかった。 また、大腸菌群の場合、カオリン濃度が50mg/lのときフロック径が最大で、フロックの比表面積が最も小さくなり、このとき大腸菌群数の平均値が最大となったことも考えると、上記実験結果を支持するものである。 さらに、両細菌群数の変動係数はカオリンフロックが存在すると大きくなる傾向にあり、両細菌群数ともデータのばらつきが大きくなることを示している。したがって、懸濁物質が存在するような下水放流水などの試料水においては、細菌数の信頼区間が広くなり、データの信頼性が低下することが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)