空調システムの状態予測とそれに基づく最適運転・制御に関する研究
Project/Area Number |
05650563
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
奥宮 正哉 中部大学, 工学部, 助教授 (30160815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 尚寛 三重大学, 工学部, 助教授 (30192496)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 最適制御 / 状態予測 / 負荷予測 / カルマンフィルター / 天気予報 / GMDH / フォルト検知 / ソーラーシステム |
Research Abstract |
1)空気調和における状態予測に基づく最適制御の方法に関して、状態予測に従った最適な機器の運転と、参照値を予測しつつ行うフォルト検知の2つの視点から考察を行った。 2)各種予測手法による負荷予測に対し、4つの手法について系統的な検討を行った。まず、カルマンフィルターを用いて負荷予測を行い、ある程度の精度が得られることを示した。しかし、より精度を上げるには、翌日の天気等に関する何らかの情報が必要であることが判った。そこで、これらを考慮したものとして、天気予報の翌日最低気温を用いたピーク暖房負荷(立ち上がり負荷)の予測を行い、このような簡便な方法によっても、対象を限定すればある程度の予測が行えることを示した。最後に、重回帰モデル、可能性線形回帰モデルを用いた予測を行い、簡便な線形モデルによっても熱負荷のマクロ予測が可能であるとの見通しが得られた。実際には発熱条件の不規則な変動などによって予測精度は低下するはずであり、それを踏まえた上で誤差に対する当日の修正方法にも言及する必要があることを考察した。 3)ビル最適化の文脈のなかでフォルト検知を位置づけ、エネルギー消費量の参照値の予測に基づくトップダウン形式の検知手法について提案を行った。そして、具体的には発見的自己組織化モデルを用いて参照値を予測し、実際の性能が参照値を有意にはずれたときにフォルトが検出できることを実データを用いた検討から確認し、本手法の有効性を示した。 4)ソーラシステムを対象に負荷予測に基づく運転制御の効果を検討した。ここでは、建物の期間熱負荷が予測できた場合、これに基づいて長期蓄熱槽への熱の投入のタイミングを制御した場合のシステム性能を検討し、これによりシステムCOPを向上させることができることを示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)