生活環境の展示保全によるエコミュージアムに関する建築計画的研究
Project/Area Number |
05650576
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
野村 東太 横浜国立大学, 工学部, 教授 (30017884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 一興 横浜国立大学, 工学部, 助手 (10194268)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | エコミュージアム / 野外博物館 / 民家 / 生活環境保全 / 実物大展示 / 展示施設 / 観覧行為 |
Research Abstract |
現在全国各地で展開されつつあるエコミュージアムの構想について、各種文献により実施主体のリストアップをおこなった。さらに実施している自治体に対しては調査票を送り、その具体的資料を収集した。典型的ないくつかの自治体に関しては、実地訪問調査を行い、実際の運営状況の観察を行うとともに、運営と施設に関する詳細な資料を収集した。現状では、まだ様々な構想が試行的段階にある実情が明らかになった。 また、生活環境保全に対する意識の分析を試みた。エコミュージアム構想を進めつつある山村において、住民が集落や町並みに関する地域の文化、自然遺産をどの程度認識し、保存意識を持っているのか、について調査し、地区・年齢・世代などによる違い等を明らかにした。この分析に関しては、日本建築学会で発表を行った。 次に、具体的なエコミュージアムの展示施設の特性として、実物大展示による学習が可能であるという点に注目し、実物大展示に対する観覧行為の分析を通じて、展示施設計画の基礎的な知見を得るための調査を行った。具体的には、生活環境資源となる建築物として民家園を取り上げ、その展示空間における観覧行為の実態を観察により捉え、分析をおこなった。通常の公開保存民家の外側からだけの観覧行為と、特別に囲炉裏の火入れ、床上公開などを行った場合の観覧行為の特性の違いを明らかにした。この結果、これら特別な展示手法は、民家の間取りにより少しの差は生じるが、概ね学習効果の高まる観覧行為につながる点を指摘した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)