Project/Area Number |
05650605
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
黒津 高行 日本工業大学, 工学部, 助教授 (20215114)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ネパール / 王宮建築 / チョク建築 / 層塔 / 設計モデュール / 基準寸法 |
Research Abstract |
この研究は、ネパールの中世王宮建築におけるチョク建築および層塔の平面・立面の寸法構成を検討し、王宮建築の設計モデュールを明らかにするものである。研究実績は以下の通りである。 パタン王宮のムール・チョク、スンダラ・チョク、アガン・マンディールを例に、れんが壁厚およびれんがと木が接する位置などに着目し、王宮建築の各部寸法を写真測量による実測図から抽出し、整理した。同時に"The Stupa Its Religious,Historical Architectural Significance""Heritage of the Kathmandu Valley"などの文献を収集した。 チョク建築の平面については、14世紀末以来の基準寸法による基準格子に基づくことなど、ネパール建築の平面設計概念を初めて明らかにした。しかし、平面設計と立面・断面寸法との関係については不明な点が多い。このため、上記のデータをもとに、チョク建築の立面寸法と基準尺の検討を行なった結果、【.encircled1.】柱等に刻まれた木彫の細部寸法と外壁のれんが寸法の検討が、基準尺や立断面の寸法構成にも重要な意味を持つ、【.encircled2.】これが新たな高さ方向への設計方法解明の鍵となる、ことなどが分ってきた。 いっぽう、チョク建築とチョク建築の上部に載る層塔との基準寸法の関係を明らかにするため、パタン王宮ブジャー・マンデールの形態を復原し、その寸法構成を検討し、設計モデュールの解明を試みており、結果の一部はすでに建築学会大会学術講演梗概集に発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)