8-キノリノール誘導体と希土類金属イオンの反応特異性の解明とその分析化学的応用
Project/Area Number |
05650808
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業分析化学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金子 恵美子 東北大学, 工学部, 助手 (00241539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 雅俊 東北大学, 工学部, 助教授 (00108466)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 8-キノリノール / 希土類金属イオン / 特異試薬 / 高速液体クロマトグラフィー / 界面配向 |
Research Abstract |
希土類金属イオンを広いpH領域で抽出しない「5,7-ジメチル-8-キノリノール」の特異性の解析とその応用に関して、以下に記す成果を得た。 1.特異性の解析:上記の機能は単純な立体障害ではなく、塩基性の増大による抽出pH領域の塩基性側へのシフト、および、その領域での金属イオンの加水分解反応に起因する抽出領域の更なる塩基性側へのシフト、の非線形現象として発現した。今後、酸塩基特性の制御を用いた新しい特異試薬の設計法に研究の展開が期待される。また、混合溶媒系では5,7-ジメチル誘導体と希土類金属イオンは、他の8-キノリノール誘導体と比較して反応性は乏しいものの錯体を生成することから、二相間分配の環境下で上記の機能が発現する。 2.応用:500倍モル量の希土類金属イオンの存在下での微量の遷移金属イオン類を、逆相分配高速液体クロマトグラフィーにより定量することが可能であった。特にコバルトイオンに対して感度が高く、ppbレベルの定量が可能であった。得られたクラマトグラム上には希土類金属錯体に由来するシグナルは検出されず、抽出系との相関(二相間分配系での特異性)が得られた。 3.コバルトの高倍率濃縮-HPLC定量法:コバルトイオンに対する高感度測定法を目的として、高沸点溶媒を用いる濃縮法(濃縮率1000倍)を開発した。 4:機能試薬の界面配向:表面増強赤外吸収測定法により、界面配向挙動を調べる測定法を確立した。界面における配向特性を利用した高機能分離のための試薬設計に関する研究は現在進行中であり、新たな展開が見込まれる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)