水溶性モノマーおよびマクロモノマーを用いた機能性ヒドロゲルとミクロスフェアの合成
Project/Area Number |
05650904
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
明石 満 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20145460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 晶夫 鹿児島大学, 工学部, 助手 (60224929)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 配糖体ヒドロゲル / N-ビニルアセトアミド / 感熱応答性ポリマー / 感熱応答性ヒドロゲル / ポリエチレングリコールマクロモノマー / ノニオン性ミクロスフェア / アニオン性ミクロスフェア / カチオン性ミクロスフェア |
Research Abstract |
水溶性モノマーの重合により得られるヒドロゲルと、親水性マクロモノマーの共重合により得られる高分子ミクロスフェアに高機能を付与する目的で研究を実施し、以下のような実績をあげた。 【.encircled1.】新規な糖鎖を有するヒドロゲルをグルコシルエチルメタクリレートのラジカル共重合により合成した。生体親和性の高いヒドロゲルと評価された。【.encircled2.】N-ビニルアセトアミド(NVA)を出発物質としてヒドロゲルを合成し、基本的な性質を明らかにした。【.encircled3.】NVAから得られる水溶性ポリマーを加水分解したポリビニルアミンとし、種々の酸クロリドと反応させることにより側鎖に疎水性基を導入した。室温付近で曇天を持つことを見いだし、一連の新規な感熱応答性水溶性ポリマーを開発した。【.encircled4.】これに対応するモノマーを合成し、感熱応答性ヒドロゲルとした。【.encircled5.】高分子ミクロスフェア研究では、ポリエチレングリコール(PEG)マクロモノマーとスチレンとの共重合で得られるミクロスフェア表面に、PEG鎖が集積していることをESCA測定から明らかにした。【.encircled6.】この重合系にt-ブチルメタクリレートマクロモノマーを用いると、加水分解後に表面にポリアニオン鎖を持つミクロスフェアが得られた。その水分散性はpHに応答することを見いだした。【.encircled7.】次に、ポリビニルピリジンの4級化物をマクロモノマー化し、同様な手法でポリカチオンミクロスフェアを合成し、ESCAでの表面分析によりミクロスフェア表面へのグラフト鎖の集積と環境応答性を明確に示した。 以上の新しい知見より、水溶性モノマーの重合により種々の高機能ヒドロゲルが合成できること、水溶性マクロモノマーもまた機能性材料の重要な出発物質であること等を結論として得た。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)