Project/Area Number |
05650906
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
小出 直之 東京理科大学, 理学部, 教授 (30084346)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 架橋高分子 / エラストマー / 液晶高分子 / 水素結合 / ウレタン / 網目構造 / メソゲン |
Research Abstract |
網目構造を有する高分子の前駆体と共重合体を合成し、それらの熱転移挙動について検討した。 前駆体としては液晶性の発現が可能(メソゲン)なモノマーの合成を行った。メソゲンモノマーは剛直鎖(芳香族エステルタイプ、ビフェニルやアゾベンゼン)と官能基との間に屈曲鎖を有している。さらにこれらを橋架け反応が可能な二官能基(カルボキシ基や水酸基)を持ったベンゼン環に付与した。ほとんどの前駆体が液晶性を示した。 剛直主鎖骨格としてはエステルタイプとウレタンタイプを用いた。前駆体モノマーとの重縮合あるいは重付加反応で前駆体高分子を合成した。ウレタン系の前駆体高分子はいずれもエナンチオトロピックな液晶性であった。分子間の水素結合(中でも秩序性結合)が液晶の発現に重要な役割をしていることをフーリエ変換赤外吸収の温度変化から明らかにした。 架橋反応としてはイオン架橋と機能性分子種の末端あるいは種鎖の活性水素を用いた方法で行った。イオン架橋についてはウレタンタイプの高分子について行った。イオン性基の導入率にかかわらず液晶性が観察され、導入率が増加するにつれて等方相への転移温度が低下することが分かった。導入率が50%ではエラストマー性の架橋高分子が得られた。エステルタイプは主鎖骨格が剛直な芳香族環から成っており、メチレン基を介して架橋反応を行った。架橋前の高分子はスメクティック相と思われる砂状組織が観察された。架橋後の高分子は融解挙動が観察された。このタイプの網目構造を持った高分子はメソゲン基が網目構造の中に固定されていないので、メソゲン基部分が融解に関係していると思われる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)