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¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
有機金属モノマーとして、官能基特異性が高く多様な官能基が利用できる有機スズ化合物を選び、重合反応の基礎となる酸化的カップリング反応について検討を行った。0価のパラジウムに選択的に酸化するクロロアセトン及び、塩化フェナシルを利用することで、酸化に不安定な官能基を持つ有機スズにおいても、触媒量のパラジウムにより収率良くカップリング生成物を与えることを明らかにした。また、生成物の詳細な検討により、次式に示す化学量論関係を見いだした。但し、生成するアセトフェノンの水素の由来は明確でない。 2Ar-SnBu_3+2ClCH_2COPh→Ar・Ar+2Bu_3SnCl+2CH_3COPh Ar=Ph,PhCH=CH-,PhC≡C-,BuCC-,Thienyl,2-Furanyl,2-N-Methylpyrole,etc この酸化的カップリングを利用して、有機スズをモノマーとする高分子合成法について検討を行った。ポリパラフェニレン、ポリチオフェンでは数平均重合度30以上のポリマーが得られた。また、2重結合や、3重結合を含むモノマーでも、ポリマーを得ることが出来たが、重合度は低いものであった。
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