Project/Area Number |
05660027
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
邨田 卓夫 静岡大学, 農学部, 教授 (80022044)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | カンキツ果実 / 低温殺虫卵 / 低温障害 / 高温短期間処理 / コンディショニング |
Research Abstract |
国際貿易のカンキツ果実に対する地中海実バエ(mediterranean fruit fly)の殺虫卵の条件は、O°〜1.7℃で11〜17日間である。元来、カンキツ果実は、低温感受性で、この条件では、低温障害(CI)が発生し、昇温後、流通中にCIが発展し、商品価値が急速に減少する。本研究では、この低温殺虫卵処理中のCI発生を軽減する目的で、短期間高温(35°〜45℃)処理後、低温殺虫卵処理を行う方法について検討し、次の結果を得た。 1.黄緑レモン‘Eureka'を35℃-12.24hr、40℃-12.24hr、45℃-12.24hr処理後、1℃で14日間処理して、20℃変温した。高温処理区は無処理区に比べて明らかにCI発生が抑制され、45℃-24hr処理区ではCIによる果皮のピッティングが殆ど発生しなかった。しかし45℃処理区では果実の高温障害を随伴した。 2.緑熟レモン‘Eureka'を35℃-8hr、40℃-8hr、45℃-4,8hr処理後、1℃で15日間低温障害を行い、20℃に変温した。40°-8hr.45℃-8hr処理で低温処理中及び昇温後のCIの発生を有意に軽減した。 3.グレープフルーツ‘Mcrsh Ruby'を35°,40°,45℃-12hr高温処理後、1℃に15日間低温処理し、20℃で7日間貯蔵した。35°,45℃-12hr処理区では、CI発生が明らかに抑制できた。ただ、45℃区はナリンギン含量の増加と苦味の増加を伴った。 以上のように35°〜45℃で一定時間高温処理した後、1℃で低温殺虫卵を行えば、カンキツ果実のCIの発生に伴う高品性の低下を防ぐことが可能なことを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)