Project/Area Number |
05660056
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物保護
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
米山 勝美 明治大学, 農学部, 助教授 (50110060)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Fusarium / ポリガラクツロナーゼ / hph gene / 形質転換 |
Research Abstract |
1。トマト萎ちょう病菌の病原性因子の検索 トマト萎ちょう病菌は、フザリン酸とともに、病原性関連因子として多くのペクチナーゼを産生する。その一つとしてポリガラクツロナーゼ性状について調べた結果、本菌のポリガラクツロナーゼはシトラスペクチンの誘導により、容易に細胞外に分泌され、ペクチン濃度1.0〜2.0%が最適で、静地培養では30〜40日目に活性が最大になることが判明した。また、F.oxysporum f.sp lycopcrsici880621a-1株から変異原処理により、原株に比べて非常に病原性が弱い弱病原性変異株OW932を作出し、SDS-PAGEによる総タンパクの分析および等電点電気泳動と活性染色によるアイソザイム分析により比較を行った結果、変異株OW932にはポリガラクツロナーゼのバンドが殆ど見られず、原菌の886021a-1との差が認められた。ポリガラクツロナーゼは病原性関連因子の一つと考えられている酵素であり、この差が認められたことは非常に興味が持たれる。 2。トマト萎ちょう病菌の形質転換による薬剤耐性菌の作出 植物病原菌Fusarium oxysporumの寄生性分化に関する研究を行うため、トマト萎ちょう病菌F.oxysporum f.splycopersiciの薬剤耐性マーカーとして抗生物質Hygromycin B耐性遺伝子の導入を試みした。Hygromycin B phosphotransferase gene(hph gene)を含むプラスミドpHL1をPEG法によりトマト萎ちょう病菌プロトプラストに導入し、Hygromycin B耐性の12菌株を得た。これらの菌株の中から、PCR法による解析においてhph geneの導入を確認し、さらに耐性が強く、トマトに対して強い病原性を示す菌株のR7-HygBを得ることに成功した。現在、キウリつる割病菌F.oxysporum f.sp.cucumcrinumへのプラスサイジンS耐性遺伝子の形質転換中である。
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