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抗体の経口投与による腸管機能制御の試み

Research Project

Project/Area Number 05660145
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 食品科学・栄養科学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

清水 誠  東京大学, 農学部, 助教授 (30114507)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords抗体 / 腸管機能 / スクラーゼ / 鶏卵抗体 / 酵素阻害剤
Research Abstract

抗体を含む食品は,腸管内での病原性物質の捕捉と排出という作用を通して,能動免疫力の弱い高齢者,病人,乳児などの感染症予防に役立つものと考えられている。本研究では,このような消化管内感染防御以外に期待される,抗体の新規機能として,消化管内に存在する機能因子,例えば酵素,輸送担体等の調節の可能性について検討した。ここではモデル系として,小腸刷子縁膜に結合して存在する酵素であるスクラーゼを取り上げ,その活性を経口摂取した抗体によって制御できるかどうかを検討することにした。まず,酵素活性阻害能を有する鶏卵抗体の作製が一般に可能であることを確認するために,抗アミラーゼ鶏卵抗体を用いて実験した結果,抗体はアミラーゼ活性を顕著に阻害することが明かになった。そこで,ラットの小腸粘膜より単離したスクラーゼ-イソマルターゼ(S-I)複合体をニワトリに免疫し,特異抗体を得た。しかし,本抗体のスクラーゼ阻害活性は非常に弱く,酵素活性を阻害できる特異抗体のポピュレーションが極めて限られている可能性が示唆された。そこで次に,哺乳類スクラーゼの活性中心に相当する23残基部分に対する抗体を作製することにし,この23残基ペプチドが分枝状に4本結合したMAPペプチドを合成した。これを抗原としてニワトリに免疫し,血清や卵黄中の抗体価を測定した結果,抗体価は時間により上昇した。しかし,得られた抗体は,精製スクラーゼ,ラット小腸粘膜あるいはヒト腸管培養細胞Caco-2のスクラーゼのいずれの酵素活性をも全く阻害しなかった。スクロースのような低分子を基質とする酵素の活性を抗体で阻害するには,免疫に用いる抗原のデザインなどをさらに工夫する必要があると考えられる。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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