• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

養殖ガキの呈味改善用飼料の開発に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 05660227
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Fisheries chemistry
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

山口 勝己  東京大学, 農学部, 教授 (50011896)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywords養殖ガキ / 餌料 / 呈味改善 / ヨーロッパヒラガキ / グリコーゲン / タンパク質 / エキス成分
Research Abstract

本研究は、ヨーロッパヒラガキに珪操Chaetoceros gracilis(C.g)とハプト藻Isochrysis galbana(I.g)を併用投餌して飼育し、餌料とカキの体成分ならびにカキの食味との関連を調べ、カキの肥育に適した微粒子配合飼料を開発するための基礎データを得ようとするもので、研究成果の概要は次のとおりである。
1.C.gとI.gを大量培養し、細胞数比で2:1(A区)、1:1(B区)、1:2(C区)に混合してヨーロッパヒラガキに1カ月間投餌・肥育する。また、別に対照として海面下で垂下養殖(垂下ガキ)を行った。
2.飼育ガキと垂下ガキについてグリコーゲンを含む一般成分ならびにエキス成分を分析した。一般成分飼育ガキは垂下ガキと比較して全体的に水分、脂質および灰分が多く、タンパク質とグリコーゲンが少なかった。また、飼育ガキでは餌料中のI.gの割合が大きいとタンパク質とグリコーゲンが多く、水分と灰分が少ない傾向がみられた。エキス成分、遊離アミノ酸では、各区ともTauが極めて多く1274〜1433mg(組織100g中、以下同様)となった。その他のアミノ酸ではGlu、Pro、Gly、Ala、β-Alanineが多かったが、いずれも50〜100mg程度であった。これらのアミノ酸はいずれも垂下ガキに多かったが、飼育ガキの中ではA区に多い傾向がみられた。核酸関連化合物ではADP、AMP、IMP、イノシン、UMP、GMPが認められ、それらの総量は垂下ガキに最も多く、次いでA区となった。
3.垂下ガキを対照に各区飼育ガキの食味試験を行ったところ、A区の渋味およびB区の甘味が有意に強く、A区の塩味およびC区の渋味が弱いと判定された。飼育ガキ3区間の比較ではC区はうま味が強いと評価され、総合的にC区が好まれる傾向にあった。
以上、餌料プランクトンを投与してヨーロッパヒラガキを飼育したところ、I.gの割合が多いとタンパク質、グリーコゲン、遊離アミノ酸、核酸関連化合物が多い傾向が認められたが、I.gの割合が小さいC区はうま味が強と評価され、好まれた。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi