フィリピン農村における制度変化の計量経済学的研究-農村開発援助の方向を求めて-
Project/Area Number |
05660256
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Agro-economics
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福井 清一 九州大学, 農学部, 助教授 (90134197)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 農村の制度変化 / 未組織金融市場 / Tobit分析 / Sangla |
Research Abstract |
本研究では、経済発展と農村における制度変化との関係を明らかにするために、農村調査によって収集した世帯データを用い、以下の手順で研究を行った。 まず、すでに前年度までにフィリピン農村で収集したデータを整理し、コンピューターを用いて処理することによって、約550世帯のデータ・ベースを作成した。次に、これを用いて、農村の未組織金融市場の経済学的分析を行った。 フィリピンの農村金融市場は、一般に、高利子率と信用制限とによって特徴づけられ、そのことが、農民の資金調達を困難にし、農業発展の阻害要因となっている、という見解がある、しかし、現実には、貸し手と借り手の間の個人的関係を通じた低利の信用供与もまた、広範に観察される。本研究では、この点に着目し、個人的人間関係が、未組織金融市場における取引に付随する費用を削減し、低利での融資を可能にすること、および高金利、信用制限という特徴は、逆に、個人的な信頼関係が欠除した場合の取引費用に起因することを、Tobit分析を用いて明らかにした。 本研究はさらに、フィリピンの稲作地帯で急速に普及しているSanglaと呼ばれる、一種の農民金融制度(水田耕作権を一定期間貸与することにより資金調達を行う)についても分析を行った。その結果、Sanglaは、他の農民金融の方法に比べて貸し手にとっても借り手にとっても、より合理的なシステムであることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
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