アラキドン酸12-リポキシゲナーゼ遺伝子の発現調節機構に関する研究
Project/Area Number |
05670126
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉本 谷博 徳島大学, 医学部, 助教授 (60127876)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アラキドン酸 / 12-リポキシゲナーゼ / 遺伝子 / 転写調節機構 / HEL細胞 |
Research Abstract |
アラキドン酸12-リポキシゲナーゼは、アラキドン酸などの炭素20個の不飽和脂肪酸の12番目の炭素に分子状酸素を導入して、12-ヒドロペルオキシエイコサテトラエン酸を生成する酸素添加酵素である。これまで私達は、ヒトを含めたいくつかの動物種の12-リポキシゲナーゼの酵素学的・免疫学的研究ならびに分子生物学的研究によって、12-リポキシゲナーゼには『血小板型』および『白血球型』の2種類のアイソフォームが存在することを明らかにした。さらに最近になって、ヒトおよびブタの12-リポキシゲナーゼの遺伝子を単離し、遺伝子の長さはそれぞれ約15Kbと8Kbで、いずれも14個のエクソンから構成されていることを示した。ヒトの12-リポキシゲナーゼ遺伝子のプロモーター領域の配列や、この遺伝子がクロモソーム17番の短腕に存在していることなども明らかにした。今回ヒトの12-リポキシゲナーゼの遺伝子の転写調節機構を調べるために、酵素遺伝子の5'-上流領域をルシフェラーゼ遺伝子の上流に組み込んだプラスミドを構築した。これを12-リポキシゲナーゼを発現しているヒト赤白血病(HEL)細胞にリポフェクション法で導入し、ルシフェラーゼの酵素活性を化学発光によって測定することによって、12-リポキシゲナーゼ遺伝子の発現調節機構を解析した結果、AP-2結合配列領域に遺伝子の発現を抑制する可能性があることが示唆された。今後この因子が、実際に酵素遺伝子の転写調節に関与しているかを調べるために、ゲルシフト法やDNaseIフットプリント法を用いて解析して行く予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)