Project/Area Number |
05670131
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
三谷 芙美子 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60041852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 順一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
石村 巽 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40025599)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アルドステロン合成酵素 / シトクロームP450aldo / 副腎皮質の機能局在 / 副腎皮質 / 幹細胞 / シトクロームP45011beta / 球状層 / 束状層 |
Research Abstract |
副腎皮質は球状層(z.G)、束状層(z.F)、網状層(z.R)の三層からなり、それぞれ鉱質コルチコイド、糖質コルチコイド及び副腎性アンドロゲンを分泌する。近年我々はラット副腎より鉱質コルチコイド(アルドステロン)合成酵素(P450aldo)ならびに糖質コルチコイド合成酵素(p45011beta)の分離・精製に成功し、更に免疫組織学的に前者はz.Gにのみ、後者はz.FRにのみ存在することを明らかにした。しかし、同時にz.Gとz.Fの間に両酵素を持たないと思われる細胞層を見い出した。予備的ではあるが、核酸の取り込みや細胞分裂像もこの層の周辺に多かったことから、この層は副腎の幹細胞層である可能性が示唆された。本研究の目的は、その可能性を追求することであった。以下に得られた結果を示す。 1.ステロイドホルモン生成に関与する他の酵素系の存在……コレステロール側鎖切断酵素およびP450の還元系(アドレノドキシン及びその還元酵素)もこの層に殆ど存在しないか又は少ないことが免疫組織学的に示され、この層が少なくとも副腎の機能的には未知なる細胞から構成されていることが証明された。 2.増殖細胞関連物質の副腎皮質における局在……プロモデオキシウリデン(BrdU)を取り込んだ核及び増殖細胞核抗原(PCNA)はこの機能未知層付近に多く存在した。しかもパルスラベルしたBrdUは20日もするとz.Fの中程まで移動していた。副腎皮質の細胞はこの機能未知層付近で誕生する可能性を示している。 3.Enucleation後の副腎皮質の再生……ラット副腎から髄質およびz.FRを除去して(enucleation)z.Gのみを付随した副腎被膜のままでラットを生存させても1箇月程でz.FRは再生した。この場合機能未知層はz.Gに付着していた。z.FRの細胞は少なくともz.G又は機能未知層の細胞から生じていることを示す。 以上からこの新しく見いだされた機能未知層は副腎の幹細胞層的役割をしていることが更に明確になった。今後この細胞を分離して培養細胞系に於て幹細胞としての性格を追求する。
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