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Wilms腫瘍発生および腎・生殖器器官形成におけるWT1遺伝子の役割

Research Project

Project/Area Number 05670182
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Human pathology
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

菊池 春人  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10161423)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加藤 真吾  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10177446)
秦 順一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
KeywordsWilms腫瘍 / WT1遺伝子 / Denys-Drash症候群
Research Abstract

WT1の腫瘍発生および器官形成における役割を解明するために,以下の解析を行った。
1.弧発性Wilms腫瘍の解析
計45例の合併奇形のないWilms腫瘍DNAを抽出しWT1の中で転写因子として機能的に重要なzinc finger domainであるexon7-10についてdirect sequenceによってほぼ解析を終了した。この結果計3例の微小変異(exon9の点突然変異,exon10の5baseの欠失,exon10の43baseの重複)を発見した。これらはいずれもこれまで報告のないものである。また,exon10の重複の腫瘍は現在scid mouseに移植されて継代されており,今後WT1遺伝子解析のための重要な実験系となりうる。
2.Wilms腫瘍関連奇形症候群での解析
Wilms腫瘍関連の奇形症候群で腎不全・性分化の異常を伴うDenys-Drash症候群5例をdirect sequenceによって解析を行った。WT1遺伝子の泌尿生殖器形成における役割を解析するのに重要な症候群であるが,発生頻度の低いものであり,5例の解析は本邦では最も多いものである。これらのうち2例ではWTI遺伝子zinc finger domainであるexon8,9に点突然変異を認めた。その1例ではgermlineおよび非腫瘍部腎で両方のalleleのWT1に異常を認め,Wilms腫瘍発症についてはWT1の異常だけでは十分でないことを示していた(現在投稿中)。他の3例ではexon9のあとのexon-intron junction部(splicing donor site)に同一の点突然変異を認めた。変異による影響としてsplicingの異常が生じると考えられ,現在変異遺伝子を導入したexpression vectorを作成してmessemgerRNAを解析中である。
WT1遺伝子産物に対する抗体の作成
WT1の正常および異常の遺伝子を導入したexpression vectorを作成中である。これをもとに正常および異常なWT1遺伝子産物を産生する系を確立し抗原とする予定である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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