インターロイキン11の産生とその遺伝子導入マウスの作製
Project/Area Number |
05670188
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
張ヶ谷 健一 千葉大学, 医学部, 助教授 (40101894)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | IL-11 / 骨髄ストローマ細胞 |
Research Abstract |
骨髄初期培養から分離した紡錘形形態を示すヒトストローマ細胞およびヒト骨髄ストローマ細胞株におけるIL-11mRNA発現は各々の細胞から採取したtotal RNA 5μgをアガロースゲルに泳動した後Nothern blottingを行い、^<32>PラベルIL-11cDNAにてハイブリダイゼションをしても、ほとんどシグナルは検出できない。しかし、同様のRNAからcDNAを作製、IL-11 3'末端側350bpの両端にprimerを設定し、PCR増幅することにより、350bpの単一増幅産物は確認できる。これらの細胞株培養系にTPA10ng/ml,Ca ionophore A23187 10μMを加えて、16時間後に回収した細胞から抽出したRNAではIL-11メッセージは、KM-102、骨髄ストローマ細胞、ヒト二倍体胎児肺線維芽細胞株では著増、KM-101,KM-104,KM-105では軽度から中等度の発現増強を示した。KM-102細胞はTPA,A23187添加後1時間後には有為なIL-11メッセージの発現がみられ、徐々に増加して6時間後にはほぼplateuaに達する。この発現増強はいずれの細胞株でも、10^<-6>Mハイドロコーチゾン添加により、抑制される。KM-102細胞について発現増強と抑制の機構を解析する目的でtranscriptionを抑制するactinomycin Dを用いて実験を行った。予め、TPA,A23187で8時間培養した細胞に2μg/ml actinomycin Dを添加、経時的にRNAを採取、IL-11発現をみると6時間では1/2以下に減少している。この系にactinomycin Dの代わりにHDCを加えると2時間後にはIL-11発現は1/5以下に減少し、4時間後にはシグナルは認められなかった。actinomycin D,HDCを共存させると、HDCのIL-11発現減少作用は抑えられ、8時間後でも1/3程度に留まっており、減少はtranscriptionを止めた場合の自然のIL-11mRNAの代謝と考えられた。以上の結果は、HDCのIL-11mRNA減少作用はtranscriptionを介した間接的な機構が働いている可能性を示唆する。 IL-11遺伝子導入マウスの作製に向けては、マウスαインターフェロンにて発現誘導可能なMxhGH in pGEM42ベクターにIL-11遺伝子を導入し、マウス受精卵に遺伝子導入をする段階に至っているが、生憎、千葉大学医学部動物舎が平成5年12月より4月末日まで改修工事の為に使用できないため、現在待期中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)