腸炎ビブリオの病原性発現におけるToxR調節因子の作用メカニズム
Project/Area Number |
05670254
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西渕 光昭 京都大学, 医学部, 助教授 (50189304)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 腸炎ビブリオ / 発現調節因子 / 病原性発現 / 耐熱性溶血毒 |
Research Abstract |
申請書は、ToxRが成育環境の変化との関連において、腸炎ビブリオの病原性発現に中心的役割を果しているという確たる証拠を得ることを目的として研究し、以下のような結果を得た。 1.ToxRが、異なる物理化学的変化に特異的に反応して、病原因子遺伝子(tdh)の発現を調節するか否かを調べるため、ToxRにより直接支配を受けるtdh遺伝子と、レポーター遺伝子(phoA)との融合遺伝子を大腸菌中で作成し(TnphoA法)、これを腸炎ビブリオの野生型株とtoxR変異株に導入することに成功したので、現在これらの菌株を種々の条件下で培養し、レポーター遺伝子産物の活性を比較している。これにより、ToxRを介したtdh遺伝子の発現活性化に寄与する物理化学的因子が明らかになるであろうと思われる。 2.toxR遺伝子上流に熱ショック蛋白遺伝子(htpG)に類似する遺伝子が存在することを示す証拠を得たので、現在この遺伝子を詳しく解析すると同時に、toxR遺伝子発現との競合について解析中である。またtdh-phoA遺伝子を腸炎ビブリオに導入する場合、直線状の染色体中に導入する系とスーパーコイル状のプラスミドのまま導入する系を比較し、ToxRが作用する場合、tdh遺伝子周辺のDNAのtopologyの影響があることを確認した。3.ToxRが各種遺伝子の発現を調節する場合、コレラ菌に見られるように、第三の調節蛋白ToxTが介在するカスケードを形成しているか否かを調べるため、コレラ菌のtoxT遺伝子に由来する遺伝子プローブを用いたハイブリダイゼーション試験を行ったが、toxT類似遺伝子は検出できなかった。そこでToxR被支配遺伝子(tdh)-phoA融合遺伝子のphoA活性を指標にして遺伝子バンクをスクリーニングする系を作成した。現在この方法によりtoxT類似遺伝子のクローニングを試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)