Project/Area Number |
05670341
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
豊嶋 英明 新潟大学, 医学部, 教授 (10023657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮西 邦夫 県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (70018836)
林 千治 新潟大学, 医学部, 助教授 (60198843)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 突然死 / ストレス / 睡眠時間 / 喫煙 / 飲酒 / 既往歴 |
Research Abstract |
「目的」精神的ストレスの突然死発生への関与の程度を知るため、突然死以外の救急患者、循環器外来受診者、某企業従業員を対照群として、ストレスとこれに関連する睡眠時間の減少、喫煙、飲酒週間の存在割合を比較した。「方法」1990年11月より新潟市消防局の協力を得て、全救急隊7隊の出動事件の内、意識消失例と心事故と判定された例において、発症前の上記要因について遺族、または本人にアンケート調査を行なった。別に、某病院循環器外来受診者198名と、企業従業員782名にしても同様のアンケートを行なった。「結果並びに考察」1993年末迄に報告された191例の内、発症後24時間以内に死亡し、生前寝たきり、又はそれに準ずる状態になかった突然死は49例(15-65歳:16例、66歳以上:33例)であった。65歳以下について、ストレス(発症前(企業従業者はアンケート前)1週間以内の仕事上、家庭内での悩み)があると答えた者の割合は、突然死:37.5%、他の救急患者:34.5%、病院患者:31.0%、企業従業者:9.1%であり、企業従業者に比べて他の3群では高率であった。しかし、その割合には3群間では著しい違いはなかった。発症時(またはアンケート時)睡眠減少があった者の割合は、各群で18.8%、35.6%、18.4%、8.5%で、他の救急患者で最も高率であった。飲酒者、喫煙者は企業従業者で最も高率であった。入院原因疾患は突然死、他の救急患者とも心疾患が最も多かった。既往歴を見ると、突然死群は他の3群に比べて、高血圧、糖尿病の既往者(各々31.3%、18.8%)が高率であった。66歳以上の群についても、ストレスありと答えた者の割合は、従業員を除く3群間で著明な差はなかった。以上から、従業員に比べると突然死にはストレスが関連していたが、突然死に対してのみ特に強く関連しているとは考え難かった。「今後の展開」ストレスの内容別の検討を行なうとともに、ストレスが生じたときに突然死を引き起こす特異的な準備状態が何であるかについて更に検討したい。
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