Project/Area Number |
05670415
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
蓑田 清次 自治医科大学, 医学部, 助教授 (30211593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 明 沖中記念成人病研究所, 研究員 (70175660)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | TGF-beta / 慢性関節リウマチ / アジュバント関節炎 |
Research Abstract |
慢性関節リウマチの治療はCMARD(disease modidfying anti-rheumatic drug)を中心に、ステロイド、あるいは非ステロイド系消炎剤を組み合わせることである。ところが、DMARDの有効性は症例毎に極端に異なり、それを予知することが不可能で、しかも時に重篤な副作用が認められることがある。もっと確実な治療法の開発をめざして我々はTGF-betaに着目した。TGF-betaはさまざまな機能を有する多機能生理活性物質であるが、その一つとしてシクロスポリンの1万倍という協力な免疫抑制作用を有している。このTGF-betaが慢性関節リウマチの実験モデルであるアジュバント関節炎に対して治療効果を認めるかどうかを検討した。 結核菌の死菌を粉末にしてパラフィンオイルに溶かし(5mg/ml)、その50mulを感受性のあるLewisラットの足底に皮内注射すると、約2週間後に四肢の関節に著明な関節炎(アジュバント関節炎)を発症したアジュバント関接炎が同程度に発症した10匹のLewisラットを5匹ずつの2群に分け、一方をコントロール群、他方をTGF-beta投与群としてTGF-betaの関節炎抑制効果を検討した。TGF-betaの投与方法は、将来のヒトへの応用を考慮して関節内への直接投与とし、一回の投与量は1mug、投与間隔は一週に一度を4週を4週にわたり行った。コントロール群にはTGF-betaを溶解したPBSのみを同量。関節内に投与した。 RGF-beta投与群5例中3例は明らかに関節炎の改善をTGF-beta投与開始一ケ月後に認めた。他の一匹はやや改善、残る一匹はコントロール群と差を認めなかった。 以上より、まだ予備的な段階ではあるが、TGF-betaが発症後の関節炎の治療に利用できる可能性が考えられる。現在、この点を更に追究する目的でTGF-betaを体液中で測定するELISA系を確立し、TGF-betaの慢性関節リウマチにおける役割を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)