インターフェロン耐性の慢性C型肝炎の治療に関する基礎的・臨床的研究
Project/Area Number |
05670475
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
辻 孝夫 岡山大学, 医学部, 教授 (80033306)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 宏之 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (00226284)
水野 元夫 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90221605)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | C型肝炎ウイルス / 慢性肝炎 / 治療 / インターフェロン / HCV-RNA / RT-PCR / 免疫組織化学 / 蛍光抗体補体法 |
Research Abstract |
インターフェロン投与された慢性C型肝炎患者の血清および肝組織内のC型肝炎ウイルス(HCV-RNA)量をcompetitive RT-PCR法(Dig.Dis.Sci.,in press)により測定した。また、HCVのgenotypeをOkamotoらおよびChayamaらの方法により決定した。これらの因子とインターフェロン後の肝機能改善との関連性を検討した。genotype II型では著効が20/116、genotype IIIでは14/22、genotype IVでは5/8と、III型での著効率の高さが確認された。投与前の血清中HCV-RNA量は、著効例では2×10^<6.5>copies/ml(n=11)、不応例では2×10^<7.5>copies/ml(n=27)と有意に著効例で少なかった。一方、肝組織中のHCV-RNAが投与前に測定できた16例について比較すると、肝組織中に10×10^9copies/g以上存在した群での著効は0/11、それ未満の群では4/5が著効であった(投稿準備中)。肝組織中に存在するHCVの存在様式を検討するため、蛍光抗体補体法によるHCV抗原の検出を試みた。第一抗体として、HCV coreあるいはNS領域に対するモノクローナル、ポリクローナル抗体を用い、補体、FITC標識抗補体抗体を反応させた。慢性C型肝炎患者の肝組織では、肝小葉内の一部の肝細胞の細胞質に蛍光を認めた。しかし、用いる抗体や組織固定法により、染色性に差が見られ、さらに本法の条件を検討し方法論を確立したうえで、インターフェロン治療と肝小葉内での存在様式との関連性について検討する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)