Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
胸腺内アセチルコリン受容体様蛋白(acetylcholine receptor-like protein,AChR-LP)は、電気エイの電気器官や骨格筋の神経筋接合部における、ニコチン性アセチルコリン受容体(acetylcholine receptor,AChR)に比し,その含有量が極微量のため,大量の胸腺を必要とする。今回は,牛胎仔胸腺(fetal calf thymns,FCT)を収集し,hmonogenize後、超遠心を繰り返し粗抽出物を得ている。cobrotoxinを用いた、吸着カラムクロマトグラフィーにより、AChRLPを精製するのであるが、動物保護に関する、ワシントン条約のために、cobrotxinの入手困難が続いている。製造元のSigma(USA)に購入を申し込んでも在庫がないなどの理由で入手できない事態である。平成5年7月に申し込んだものが、平成6年1月になり1mgのみ販売すると連絡があったが、まだ実物は、届いていない。ある大学の研究室から、分与して頂いたcobrotoxinを使って次の研究を進めている。【.encircled1.】AChR-LP(FCT)をラットに免疫し,その脾細胞を分離し、マウスのmyeloma cellとhybridizationを行い,2種のモノクローナル抗体産生cloneを得た。この結果については、平成6年(第35回)神経学会総会に発表の予定である。これらのモノクロナール抗体は、Western blot,Dot blot法により、AChR-LPの生化学的特性の一部の解明に用いる予定である。【.encircled2.】現在大量のFCT粗抽出物を収集しており,cobrotoxinが得られた段階で,FCT-AChR-LPの精製分離を行い、alpha-bungarotoxinとの結合活性の解析など、生化学特性について、研究を進める予定である。【.encircled3.】AChR-LP(FCT)を抗原として、ラットに免疫し、ヒトの重症筋無力症に類似した,慢性の実験的重症筋無力症(experimental autoimmune myasthenia gravis,EAMG)を発症させたことに関する報告を速報誌に発表した(in press)。
|