アンジオテンシン依存性マクロファージ由来平滑筋細胞増殖抑制因子の構造と生理作用
Project/Area Number |
05670595
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上原 誉志夫 東京大学, 医学部(病), 助手 (40184965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石光 俊彦 獨協医科大学(病), 講師 (80232346)
松村 雅幸 東京大学, 医学部(病), 医員
永田 泰自 東京大学, 医学部(病), 医員
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 増殖抑制因子 / angiotensinII / 血管平滑筋細胞 / angiotensinI / cytokines / DNA / peptides |
Research Abstract |
当該年度における研究にからangiotensinIIの存在はラット腹腔内から採取されたmacrophageを刺激して培養血管平滑筋細胞の増殖を抑制する因子を用量依存的に産生させることが明らかとなった。本因子の産生はangiotensinIIに特異的であり。angiotensinI,endothelinおよびthromboxaneA2などの血管作動性因子ではこのような阻害因子活性が産生されない。細胞増殖周期の同調法を用いた解析から、本阻害因子の増殖抑制機序はデオキシリボ核酸(DNA)合成期におけるDNA産生が阻害されることにあり、interferon-gammaやTGF-βのそれとは抑制機序を異にすることが明らかとなった。AngiotensinIIが関与するG2/M期には影響を与えない。また、angiotensinIIsubtype-1受容体の拮抗薬であるDup-753では本阻害活性の産生が影響を受けず、angiotensinII subtype-2受容体を介する作用であることも明らかとなった。さらに、われわれはcondition mediumを用いて本阻害因子の精製を試み、本阻害因子の分子量が2-50,000daltonsにあるpeptidesであることを明らかにした。Pooled condition mediumを分子量1000を濾過限界とするmembrane sieveを用いて約30倍に濃縮し、さらにgel permeationHPLCとion-exchangeHPLCとを連続的に行って部分精製を試みたところ本阻害因子が分子量の異なる二つの物質からなることが示された。現在、condition mediumを大量に作成して本阻害因子の純化を試みており、アミノ酸配列の決定と核酸配列の解析へと展開している。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)