機械的刺激およびリポ蛋白LDLが血管平滑筋細胞の増殖に及ぼす影響
Project/Area Number |
05670606
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中村 保幸 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (20144371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 直温 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30242978)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 血管平滑筋細胞 / 動脈硬化 / LDL / 機械的刺激 |
Research Abstract |
ラット大動脈より酵素法分離法にて得た血管平滑筋細胞はラミニン処理したシリコン膜上で培養すると増殖し、シリコン膜を伸展させると平滑筋細胞も比例して伸張した。平滑筋細胞がconfluentに達した後、無血清培地に替え、48時間後に^3Hチミジンを加え、伸展による核酸合成の増加を測定した。機械的伸展刺激によりチミジンの取り込みは3倍に増加した。一方LDLを培地に100μg/ml加えるとチミジンの取り込みは約15倍増加した。伸展刺激とLDLを同時に加えると核酸合成は対照に比べて23.5倍に増加した。すなわち両者の核酸合成に対する相加ないし相乗作用があった。次に機械的伸展刺激のc-fos遺伝子発現に及ぼす影響についてNorthern blot方を用いて検討した。同遺伝子発現は伸展前には全く無かったが、伸展開始後15分で最高となり、45分では発現がすでに低下していた。このとき対照遺伝子のGAPDH遺伝子発現はすべてに同等に見られた。疫学および臨床経験で認識されていた動脈硬化に対する危険因子が、培養細胞においても確認された。今後動脈硬化予防方法の解明に本研究を発展させたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)