Project/Area Number |
05670607
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
三ッ浪 健一 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10127037)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ^<31>P NMRスペクトロスコピー / DRESS / 高エネルギーリン酸化合物 / 定量法 / ヒト心筋 / 加齢 / 心疾患 |
Research Abstract |
本研究ではDRESS法による定量的^<31>P核磁気共鳴スペクトロスコピーを行い、加齢や種々の心疾患での高エネルギーリン酸化合物心筋内濃度の変化を検討した。SIGNA1.5Tで直径15cmの表面コイルを用い、一定の励起パルス強度と検出感度、心電図同期、スライス厚25mm、パルス繰り返し時間(TR)が2RRのDRESS法で被検者の左室前壁を測定後、5.75M hexamethyl phosphoric triamide(HMPT)1mlをいれたファントムを同一条件で測定して標準とした。標本の容量はスピンエコー像から推定し、被検者とファントムを入れ替えることによる検出コイルの感度の補正のためにQ値を測定した。またヒトと同じQ値を示す食塩水(19mM)のファントムを用いて励起パルスのフリップ角(α)を推定した。心筋のphosphocreatine(PCr)とATPの縦緩和時間T1は健常者でTRを1〜15秒に変化させて測定した。HMPTのT1はinversion recovery法で求めた。以上のα・T1・TRから求めた縦緩和による飽和因子による補正のほか、β-ATPについては胸壁の筋肉および心腔内血液からのシグナル混入の補正を行った。正常心筋のT1はPCr4.2秒、β-ATP1.7秒、HMPTのT1は11.5秒で、Q値は被検者間であまり差はなく一定としてよいと考えられた。健常者の心筋内PCrおよびATP濃度はいずれも年齢と有意な負の相関を示し、加齢により低下した。健常者を40歳未満の若年健常者(C-A)と40歳以上の高齢健常者(C-B)にわけ、高血圧性心疾患(HHD)、肥大型心筋症(HCM)、陳旧性前壁梗塞(OMI)と比較すると、HCMとOMIでC-Aに比しPCrとATPの有意な低下をみた。しかし、ほぼ年齢が同様のC-BとOMIでの有意差は検出できなかった。これはOMIの関心領域内への正常心筋混入のためと考えられた。7人の健常者における再現性の検討での変動係数は約30%であった。以上より、DRESS法によるヒト心筋内高エネルギーリン酸化合物の定量は粗ではあるが有用と結論される。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)