自律神経による心筋クロライド電流誘発の細胞内調節機構
Project/Area Number |
05670609
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀江 稔 京都大学, 医学部, 助手 (90183938)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 自律神経 / 不整脈 / 心筋クロライド電流 / パッチ・クランプ法 / 単離心筋細胞 / CFTR |
Research Abstract |
心筋におけるクロライド電流の研究は、他のカチオン電流系に比べて著しく遅れていた。1989年になり初めて自律神経の伝達物質であるノルアドレナリンにより活性化するクロライド電流が発見された。この電流を運ぶチャネルは欧米人に多い嚢胞性綿維症(cystic fibrosis)において制卸異常をきたして来るCl分泌に働くクロライドチャネル(CFTR)と非常に相似した構造を有することがわかってきた。私たちの研究はこの事実に電気生理学的検証を加えた点で、評価されると考える。既ち、チャネル活性に伴うリン酸化にmultiple siteがあること、また従来のクロライドチャネル阻害剤には抵抗性を示すのに対し、糖尿病治療薬のグリベンクランドにより、μMオーダという低い濃度で阻害されることを示した。このチャネルは交感神経緊張が亢進した時に活性化され、催不整脈的に働く可能性があり、その阻害剤には新しい薬剤としての可能性も含まれているものと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)