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プログラム細胞死の防御因子であり生存因子であるbcl_2は心筋細胞でも発現しているか?-「心筋細胞がヒトの一生の間死なない」ということの成因に対する免疫組織学的ならびに遺伝子学的アプローチ-

Research Project

Project/Area Number 05670641
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Circulatory organs internal medicine
Research InstitutionKyoto Women's University

Principal Investigator

藤原 兌子  京都女子大学, 家政学部, 教授 (80111897)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsアポプトーシス / 壊死 / プログラム細胞死 / bcl_2蛋白 / bcl_2遺伝子
Research Abstract

退治期をすぎた心筋細胞は増殖せずに、一生の間生存し続けることが知られている。細胞死には、従来からよく知られている外的障害因子による壊死(necrosis)の他に、細胞の核にプログラムされた死であるアポプトーシス(apoptosis)すなわちプログラム細胞死がある。そして、ある細胞が生存し続けるためには、bcl_2遺伝子の発現によって生じるbcl_2蛋白のようなプログラム細胞死の防御因子すなわち生存因子が必要であることが分かってきた。そこで、心筋細胞に生存因子としてのbcl_2蛋白およびその遺伝子が存在するか否かを検討した。対象および方法:対象は心内膜心筋生検時にえられた20例のヒト心組織、10匹のBiO14・6マウス心組織である。1)PLL固定後、凍結した組織よりクリオスタットにて4mumの切片を作製し、bcl_2に対するモノクローナル抗体を用いて酵素抗体法を行った。また、cDNAを用いてin situ hybridizationを行った。さらに、無固定の組織を対象に心組織をホモジネートした後にエライザ法およびノザンブロッティング法によりbcl_2の蛋白定量およびmRNAの定量をおこなった。結果および考案:1)ヒトならびにマウスの心組織においてbcl_2に対するモノクローナル抗体を用いた免疫組織学的方法で陽性細胞はみらえず、またエライザ法にても測定限度内にカウントできなかった。すなわちbcl_2蛋白の発現は心組織にみられなかった。
bcl_2遺伝子に対するcDNAを用いたノザンブロッテイング法およびin situ hybridizationにおいても陽性所見は心組織に得られなかった。以上より、ヒトおよびマウスの心組織においてはbcl_2蛋白およびbcl_2遺伝子の発現は確認できず、心筋組織が長期にわたって生存する理由をbcl_2という生存因子の観点から説明できなかった。従って、今後の生存因子についてさらに検討していく必要がある。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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