21水酸化酵素欠損症の成因ならびに治療に関する研究
Project/Area Number |
05670658
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
新美 仁男 千葉大学, 医学部, 教授 (40009147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上瀧 邦雄 千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
安田 敏行 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (00211615)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 21水酸化酵素欠損症 / CYP21 / 超音波断層法 / 副腎 |
Research Abstract |
21水酸化酵素欠損症は先天性副腎過形成のうち最も頻度が多く、新生児スクリーニングにより新生児期から経過観察出来治療されるようになっている疾患である。21水酸化酵素欠損症の治療目的は、(1)生命の維持、(2)男性化の防止、(3)健全な成長発育である。(3)に関しては内因性ハイドロコーチゾン分泌(6-8mg/m^2従来はこの2倍とされていた)に対し、過投与しなければならない症例が多いため,最終的に低身長となる例があると考えられる。異常副腎からのコルチゾル・アルドステロン前駆体分泌が、antagonistとして働くため過投与となり、酵素失活が重篤なほど治療の課題が多い。 新生児期から本症の副腎計測を超音波断層法により経時的に行った。21水酸化酵素(CYP21)遺伝子は染色体6番目に存在し、近傍に偽遺伝子が存在する。CYP21遺伝子のEXON3をはさむ形で特異的にCYP21のみを遺伝子増幅法(PCR法)で増幅する系を作り、CYP21遺伝子全体の塩基配列を出来るようにした。 副腎超音波断層法をCAHの診断・治療のモニターとして検討し、副腎腫大持続例は、検査成績を正常化するためハイドロコーチゾン投与量増加する事が示された。現在まで10家系を調べCYP21遺伝子の完全欠失例2例を見いだした。新生児期から副腎計測を行った本症3例のうち副腎腫大持続例では、本法によりCYP21遺伝子の欠出が証明された。症例の集積とさらなる、直接塩基配列決定法によるDNA塩基配列に至る解析を行っている。最終的な論文発表は、新生児期より経過を追った症例数10をメドに現在の系を用いた解析を行いまとめる。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)